「手段」と「目的」の違いについて、明確に説明することができますでしょうか。
ほとんどの人が手段がいつの間にか目的にすり替わっており、本来の自分の目的を見失っている人がいます。
そこで、今回は手段と目的の違いについて、よくある間違いと、自分自身の目的の見つけ方についてお伝えしていこうと思います。
手段と目的の違いを旅行に例えると、手段は旅行先に行くための「乗り物」であり、目的は「旅行先」になります。
例えば、「ハワイでダイビングをする」という目的があった場合、ハワイに行くためには飛行機か船で海を渡るしかありません。しかし、「新幹線が好きだから、新幹線で行きたい」と手段にこだわるといつまでたっても目的地に到達できません。
少し極端な例ですが、目的地に到達するための乗り物にこだわりすぎて、いつのまにか手段であるはずの乗り物が目的になってしまっている人が世の中には圧倒的に多いということです。
手段と目的をわかりやすく簡単に表にまとめました。
手段 | 目的 |
---|---|
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多くの人が勘違いしているのが、「仕事」と「お金」を目的だと思っている方がいます。
例えば、スノーボードで滑るのが大好きな方がいて、まだまだスノーボードの賞金や広告料だけでは生活できないのでアルバイトをしないといけない方がいたとします。
もしあなたがこの方に仕事を紹介するのであれば、どんな仕事をおすすめしますか?
多くの方が「スノーボードショップ」や「スノーボードのインストラクター」とアドバイスをしますが、手段と目的をしっかり分けて考えると、最適な答えは「海の家で働く」です。
スノーボードを滑るのが大好きなのであれば、わざわざスノーボードシーズンに働いてもらうのではなく、冬場にスノーボードを思いっきり楽しめるように夏場に働いてもらうということです。
「冬場に思いっきりスノーボードができる」という目的をしっかり決めておけば、わざわざ冬場の仕事を選ばなくて済むのです。
「お金持ちになりたい」という方がいますが、これは大きな間違いです。
お金とは何かを消費するための手段でしかなく、大金を持って何をしたいかが重要になります。
少し意地悪な言い方をすると、「1億円あげます、その代わりにこの1億円は一生使わないでください」と1億円を渡されたら嬉しいですか?
つまり、何がしたいかが先にある、その目的を解決するための手段としてお金が必要になる、という考えを持つべきなのです。
手段と目的が混ざってしまっているパターンとして、手段であるはずの「仕事」を一生懸命考えてしまうパターンです。
「儲かりそう」「楽しそう」という理由で仕事を一生懸命探している方もいますが、重要なのは自分自身のライフスタイルであり、そのライフスタイルを実現するために仕事があります。
例えば、「私は毎月旅行に行きたい」と考えるのであれば、もしかすると仕事は正社員よりもアルバイトの方が適切化も知れないですし、個人事業主という手段もあります。仕事はあくまで手段なので、まずは自分自身がどうなりたいかを考えることが重要です。
自分自身がどうなりたいかを考えると際に是非やってほしいことが、「夢リスト」を作ることです。
人生で何がしたいのかを箇条書きにし、そこから逆算してどのような手段である仕事を選ぶことをおすすめします。
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