物事の本質を見抜くためには、1つの事象を様々な角度で見る必要があります。
そんな多角的な物事の見方を、別の生き物になぞって「鳥の目・虫の目・魚の目・コウモリの目」と言います。
今回は、4つの目について説明していきます。
空を優雅に飛び、上空から見下ろす様から、俯瞰して全体を見ることを「鳥の目」と言います。経済学でいう「マクロの視点」です。
あえて一歩引いた視点を取ることで、課題とは別の本質的改善点を見つけることができます。
小さな虫の様子から、局所的に注視して見ることを「虫の目」と言います。経済学でいう「ミクロの視点」です。
「神は細部に宿る」という言葉があるように、注視しないと気遣いない小さな改善点を見つけることができます。
魚が潮の流れを読んで泳ぐことから、時代の流れを読む目を「魚(うお)の目」と言います。
時代の流れを読むとは、温暖化、少子高齢化などの社会問題から、VRや5Gなどのテクノロジーの進化まで、あらゆる状況を把握する力です。
コウモリが逆さまにぶら下がっている様子から、物事を反対で捉えることを「コウモリの目」と言います。
コウモリの目によって成功した例が「いきなりステーキ」というステーキ屋です。
「高級ステーキ = ドレスコードでエレガントな雰囲気」という固定概念を打ち破り、高級ステーキを立ち食いで安く食べられる仕組みを作り、大成功を収めました。
Airbnbという民泊サービスも、プライベート空間の家を貸すといった斬新な発想から生まれており、まさにコウモリの目です。
爆発的なイノベーションには欠かせない視野です。
どれか一つが重要なのではなく、4つの目を使い分けることが大切です。
「虫の目」を持って細部に注目し、「鳥の目」を持って全体を俯瞰して捉え、「魚の目」を持って時代を先取り、「コウモリの目」を持って爆発的なイノベーションを起こします。
困難に行き詰まったら、どの視野が足りないか思い返してみましょう。
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