「睡眠時間を削るのは辛いし、効率的に勉強する方法ないかな、、、」
そんな方にオススメの本が、メンタリストDaigo氏著書の「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」です。
本の内容は、「私が成功した方法論」ではなく、「科学的に証明された方法論」で、習慣に取り入れるための具体案まで紹介されています。
実践的とはいえ、習慣として取り入れるのは少し難しい勉強法もあるので、今回は「超効率勉強法」の中でもすぐにでも実践できる6の勉強法をご紹介したいと思います。
いきなり全て取り入れることは難しいと思うので、「これはできる」と思えるものから取り組んでみてください。
最も手軽で簡単な方法で、環境に行くだけで勉強効率を上げる方法です。
人は”変化”することが苦手であり、また”意思”も弱いため、自分で自分を変えるよりも、環境で自分を変える方が簡単です。
環境で勉強効率を上げる方法として、Daigo氏は「自然」と「ピアプレッシャー」を活用した勉強方法を紹介しています。
ピアプレッシャーを直訳すると「仲間(peer)からの圧力(pressure)」で、人間心理の同調を利用した心理的圧力を指します。
言葉だけだとイメージしずらいですが、ピアプレッシャーが働いている具体例はこちらになります。
このピアプレッシャーを有効活用して自然と勉強効率を上げる方法が、意識の高い人がいる環境で勉強する方法です。
意識の高い人に囲まれると、自然と「自分も意識を高くやらなければ」という心理的圧力が働き、周りにつられて勉強効率が上がるのです。
ハーバード大学が行なった研究結果では、ピアプレッシャーを活用することで、作業効率が17%も改善したということがわかっています。
ハーバード大学が行なった実験によれば、仕事量が少ないビジネスパーソンを生産性が高い同僚の隣に座らせたところ、たちまち作業の効率が17%もアップしたそうです。
【引用】:「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」
仕事場を変えることは難しいと思いますので、意識の高い人が集まりそうなカフェで勉強するのが実践的です。
なんと、自然の中で勉強するだけで2倍の集中力向上が見られ、さらに集中力向上の効果は1周間も続いたという事実が研究で判明したのです。
2018年、イリノイ大学が300人の児童を集め、2つのグループに分けました。
- 自然が多い公園で週に1回だけ授業する
- タブレットや電子黒板のような近代的な設備がそろったクラスルームで、週に1回だけ授業する
子どもは基本的に外ではしゃぐものです。アウトドアで授業などしたらまともな勉強にならないと思いがちですが、10週間後の調査結果は大違いでした。教師たちが「生徒たちの集中度」を授業ごとに採点したところ、自然の中で授業をした子どもは普通のクラスにくらべて集中力が2倍も上がっていたのです。
この変化はいつもの教室に戻った後にも確認されました。自然の中で勉強をした子どもは、その後1週間を通して高い集中力をキープし続けたのです。
【引用】:「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」
子どもを対象にしているため、大人にはどのような結果になるかわかっていませんが、少なからず効果があることは間違いありません。
イリノイ大学の実験では、時間に関しては明記されていませんでしたが、子どもの授業ということを考慮すると長くても2時間程度だと思います。
効果は1週間みられたということなので、習慣としては土日の1日だけ数時間読書の時間を取り入れるのが実践的です。
一昔前までは「とにかく手を動かせ!」という体育会系のようなやり方で仕事を進めることが一般的でしたが、現在は休憩を小まめに取ることが良しとされています。
休憩といっても10分単位の小休憩で、具体的に「昼寝」と「運動」の方法が記されています。
GoogleやNASA、ナイキをはじめとする大企業の中では、昼寝は当たり前の文化であり、日本ではGMOや三菱地所なども昼寝専用のスペースを設けて取り入れています。
NASAが行なった研究結果では、昼にたった26分間の仮眠をとっただけで、飛行士の認知能力が34%、注意力は54%も向上したというのです。
ただし、昼寝に取り組む場合は下記2点は注意してください。
睡眠時間が20分を超えると”深い”睡眠に入ってしまい、起きた時に頭がボーッとして、逆に起床後の集中力が低下してしまいます。
また、15時以降に昼寝をすると夜の睡眠の質が低下してしまうので、15時以降の昼寝は禁物です。
休憩の方法は昼寝だけでなく運動も効果的といわれており、勉強の前後に運動を行うだけで、集中力の向上及び知識の定着効果を発揮します。
ウエスト・ロンドン大学が明らかにした事実で、10分だけエアロバイクをこいだ被験者は、その直後から脳のパフォーマンスが改善されました。物事を分析する能力が、運動前より14%も向上しています。
【引用】:「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」
2017年に、ニュー・サウス・ウェールズ大学がこんな実験をしています。
被験者は20代の男女。全員に見知らぬ人物の顔写真を覚えさせた後、半分のグループにのみ歩行運動器具で5分ほど歩くよう指示しました。
その効果は明らかで、しばらく後に記憶テストを行ったところ、運動をしたグループは男性の成績が10%ほどアップしました。女性にいたっては50%近くも記憶力が改善していたのです。
【引用】:「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」
運動といっても、「ジムに行きましょう」や「1時間の走り込みを行いましょう」などのハードな運動ではなく、少し息が上がる程度の軽めな運動です。
仕事中に運動することが難しければ、昼の休憩時に早歩きで少し遠い場所にあるランチに行くのも効果的です。
あなたが普段何気なく行なっている勉強方法が、実は間違った勉強方法である可能性は非常に高いです。
ここでは、勉強効率をあげるための方法を2つご紹介します。
勉強を能動的に取り組む方法がアクティブラーニングであり、Daigo氏はアクティブラーニングをさらに進化させた「超アクティブラーニング」を提唱しています。
具体的に「想起」と「再言語化」を行うことで重要としており、想起とは”思い出す”こと、再言語化は”自分の言葉で話す”ことです。
「再言語化」で最も簡単かつ効果的な方法は「誰かに教える」方法です。
「誰かに教える」という行為が学習定着に役立つということは、学習定着率を測定する「ラーニングピラミッド」の研究結果で明らかにされています。
一方的に聞いた授業はほとんど意味がないのです。
また、「想起」するタイミングで最も効果的なのは忘れかけたタイミングで思い出すことです。
アメリカで行われたある実験では、復習のタイミングをさまざまなパターンに分け、どのようなペースでおさらいするのがベストなのかを確かめました。結果は、おおよそ以下のとおりです。
- 勉強の内容を忘れないうちに復習した生徒は、学期末の成績がもっとも悪かった
- テストの成績が良かったのは、学んだことを〝忘れかけた時点〟で復習した生徒だった
【引用】:最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」
「忘れかけたタイミング」は、研究者のピュートル・ウォズニアックが提唱する「インターバル復習法」が最も効率的といわれいます。
しかし、「インターバル復習法」は思い出す日が細かすぎて覚えられないという弱点があり、そこでDaigo氏は簡単に覚えられる「2×2のルール」を提唱しています。
ウォズニアック版 | 2×2のルール | |
---|---|---|
復習1 | 1〜2日後 | 2日後 |
復習2 | 7日後 | 2週間後 |
復習3 | 16日後 | 2ヶ月後 |
復習4 | 35日後 | – |
復習5 | 62日後 | – |
覚えたことは「再言語化」し「想起」を繰り返すことで定着するので、習慣として「再言語化」と「想起」する時間を設けましょう。
ほとんどの人が間違っている勉強方法が、BGMを聞きながら勉強する方法です。
人間の脳は複数のことに取り組む、いわゆる「マルチタスク」が苦手であり、音楽を聴くと意識が音に集中してしまい、マルチタスクと同じ状態に陥ってしまうのです。
音楽には気分を向上させる働きがあり、結果として「仕事が捗った」と感じてしまうのですが、実際は「無音」状態が集中に最適とDaigo氏は推奨しています。
しかし、仕事場やカフェなどではどうしても人の声が気になって集中できない、、、そんな方は「自然音」を聞くのがいいですね。
自然音とは「川のせせらぎ」や「森の音」などがあり、youtubeで「自然音」と検索すると出てくるので、広告が少なそうなものを選び取り入れましょう。
最後にご紹介するのは、頭を直接的に改善して勉強効率を上げる方法であり、勉強に最も重要な機能の1つであるワーキングメモリを鍛える方法です。
ワーキングメモリとは、頭の中にある”短時間での情報保持能力”を有する機能であり、ワーキングメモリを鍛えることで情報処理能力が向上し、勉強効率を上げることができます。
「さっき頼んだあれ、どうなった?」と上司にいわれ、うっかりし忘れてしまうのは、ワーキングメモリが上手く機能していない証拠です。
ワーキングメモリを鍛える方法としてDaigo氏は5つ紹介しているが、その中でもより実践的な2つの方法を紹介します。
ワーキングメモリと運動の研究は歴史が浅いためまだまだデータは少ないですが、運動を行うことによる脳の能力を向上させる効果は下記の研究で証明されています。
一例としては、イリノイ大学が、定期的なウォーキングの効果を確かめた実験があります。
被験者は1日40分のウォーキングを週に3回のペースで続け、脳の変化をfMRIで確認しました。
1年後、ウォーキングを続けた男女は脳の神経回路が増え、「デフォルト・モード・ネットワーク」(DMN)と呼ばれるシステムが活発化していました。DMNは、頭の中で感情や記憶などの情報をつなぐための回路です。この連絡が良くなると認知の働きが上がり、未来の計画、スケジューリング、マルチタスクなどもうまくなります。
【引用】:「最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法」
運動はワーキングメモリを増やすだけでなく、脳の海馬を大きくする効果もあります。
Daigo氏が推奨する運動の習慣は「1回40分のトレーニングを週3日」ですが、最初のステップとして週1回ジムに行き、40分程度トレーニングすることをオススメします。
ワーキングメモリの容量は非常に小さいため、常にリセット状態に保っておくことが重要であり、ワーキングメモリの情報をリセットする方法が「筆記開示」です。
筆記開示とは「紙に不安や悩みを書く」ことです。
ミシガン州立大学では不安症に悩む学生を集め、全体を次の2つのグループに分けて実験を行いました。
- 筆記開示を行う
- 前日に起きたことを書き出す
どちらのグループも記入時間は8分だけですが、その効果には大きな違いが見られました。脳機能を測るテストをしたところ、筆記開示を行なった学生だけにワーキングメモリの向上が見られたのです。
悩みや不安は脳の処理能力を使ってしまうため、悩みや不安を抱えているだけで認知機能低下に繋がります。
そこで、筆記開示を行うことでワーキングメモリから悩みや不安をリセットすることで、容量の少ないワーキングメモリを十分に活用して効率よく勉強できるようになる、ということです。
仕事ができる人は常に頭の中をスッキリさせるために、メールや小タスクなどは溜め込まずにすぐに返信する習慣があります。
ワーキングメモリをスッキリさせるために、頭の中がもやもやしている状態になったら紙に書き癖を習慣をづけましょう。
これまでご紹介した勉強効率を向上させるテクニックを習慣にできるようリストにまとめました。
どれも科学的に証明されたデータなので、できるところから取り入れてみてください。
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