公開日:2019年05月17日 / 最終更新日:2019年05月17日

10%ではなく10倍の成長を求めることで爆発的イノベーションを起こす「ムーンショット」

「無理な目標設定すると、できない時に自己嫌悪に陥り、負の悪循環が生まれてしまうので、ほどより目標の高さを設定することが大切」だと思っていましたが、これは間違いだったかもしれません。

無理な目標設定こそ、爆発的なイノベーションを起こし、圧倒的な成長が生まれる、それが「ムーンショット」です。

今回は、そんな目標設定の根底を覆す「ムーンショット」についてお伝えしていきます。

ケネディ大統領の無謀な月面着陸の挑戦が元となる「ムーンショット」

月面着陸の様子

ムーンショットは、元アメリカ大統領・ケネディ氏のエピソードから生まれた言葉で、実現不可能と言われる目標を設定することで、爆発的イノベーションをもたらす現象をさす言葉です。

1961年、当時のアメリカ大統領・ケネディ氏は「今後10年以内に、人間を月に着陸させる」と演説し、アポロ計画を支援しました。

当時のアメリカは宇宙船の開発は非常に遅れており、無謀とまで言われた挑戦でしたが、結果、1969年には人類初の月面着陸を成功させたのです。

月という言葉をもじって「ムーンショット」と呼ばれ、「既存の考えを破壊するほどのイノベーション」を指す言葉として使われるようになりました。

10%ではなく10倍の改善から爆発的な成長が起こる

高い橋を登る

実現可能性を考慮しないで目標設定をすると、努力という言葉で片付けられず、根本的な見直しが必要になります。

10%向上の目標であれば、少しの努力だけで到達できますが、ちょっとやそっとの努力では到底たどり着かない10倍向上の目標設定をすることで、破壊的イノベーションが必要な状況に追い込むのです。

そうすることで、脳みそを極限状態に追い込み、普通では到底思いつかないような閃きを誘発させ、イノベーションが生まれます。

最初から小さな成長を求めるのではなく、「無理だろ」と思えるほどの壁を作ることで、他を寄せ付けないほどの成長ができるのです。

ムーンショット型アプローチに関して、ソニーコンピューターサイエンス研究所の社長・所長である北野氏は「2050年までに、サッカー・ワールド杯優勝チームに完全自立型のヒューマノイドロボットのチームで優勝する」という目標を掲げているが、その理由をこう述べています。

「(ムーンショット型アプローチの)本当の目標は、定めた目標に行くつく過程で、様々な技術が生まれ、その技術が世の中に還元され、そして世の中が変わることなのです。これがMoonshot型のアプローチにある、もう一つの大きな効果です。」

目標を壮大に持つことで、結果はどうであれ、その過程において爆発的なイノベーションを起こす可能性を秘めているということです。

量は質を生む

紙の束

しかし、10倍の成長を求めて、行動を止めてはいけません。

10倍の成長に必要なことは、抜本的な改善と、圧倒的な行動が根底にあるということです。

「ゲルニカ」や「泣く女」でお馴染みの画家として有名なパブロ・ピカソ氏は、20世紀最大の芸術家であるとともに、圧倒的な多作です。

普通の画家が100日かけて1つの作品を作るのに対し、ピカソ氏は数日で100枚の絵を描いていたのです。

世界に名を轟かせた天才は、一つ一つの作品に時間をかけて作ると思いきや、実は圧倒的な作品を残すことで、20世紀を代表する画家になりました。

爆発的なイノベーションを起こすためには、頭を使うことと同時に圧倒的な量が必要ということです。

変わるときは一気に変える

一気に変わることよりも、実は少しずつ変化することの方が難しいということがわかったと思います。

自分を最も成長させる方法は、実現可能性を考慮しない目標を掲げ、そのために何をしたらいいのか考え抜き、やりきることです。

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