都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いは?ガスの料金を取るか安全を取るか

水道光熱費

2017年4月にガスの自由化が始まり、数十社の新規参入したガス会社が価格交渉を行い、サービス向上と値下がりが行われました。

それに伴い、「どの都市ガス、あるいはプロパンガスがいいのかな?」と興味を持った方も多いと思います。

そんな方のために、都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違いについて、実生活に大きな影響する違いや、性質上の違いについてお話をします。

都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い【実生活上の違い】

では、都市ガスとプロパンガスの違いについて見ていきます。

まずは実生活に直接かかわる違いについてみていきます。

都市ガス プロパンガス(LPガス)
料金※1 7,064円 12,916円
供給量(火力) 同じ
臭い 無臭
事故件数
(平成24年)
276件 260件
災害復旧速度 遅い 早い

※1「石油情報センターが発表した全国料金相場」

【都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い】料金

都市ガス 平均:7,064円
プロパンガス 平均:12,916円

都市ガスとプロパンガスでは、全国平均でプロパンガスの方が1.86倍高いと言われています。

ただし、あくまで全国平均であり、使い方によってはプロパンガスの方が安かったりします。

その理由が、都市ガスとプロパンガスの料金形態が異なるからです。

都市ガスの料金形態

基本料金+従量料金

都市ガスの料金形態は非常にシンプルで、「基本料金+従量料金(使った分にかかる料金)」です。

プロパンガス(LPガス)の料金形態

形態 特徴
二部料金制 基本料金+従量料金(都市ガスと同じ)
スライド制 基本料金+従量料金(使用量に応じてガス従量単価が安くなる)
三部料金制 基本料金+従量料金+設備使用料
原料費調整制度 基本料金+従量料金(原料費に連動して毎月変動する)

プロパンガスは種類が豊富で、4つの料金形態がありますが、8割のプロパンガス会社は「スライド制」が用いられています。

プロパンガスの料金は都市ガスと比べて料金が高いのですが、料金が高い理由の1つに、初期費用が月々の支払いに上乗せされているからです。

プロパンガスの初期費用

プロパンガスの設置には通常10万円程の初期費用がかかります。

初期費用といっても、最初に支払うのではなく、月々の支払いに上乗せされます。

さらに、上乗せされた料金は、初期費用と同額の支払いが終わったら減額されることもなく、その後も一生続きます。

そのため、プロパンガスを長期で契約している人は、初期費用分が上乗せられた金額を払い続けている可能性があるので、見直しすることをおすすめします。

【都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い】火力

都市ガス 中火力
プロパンガス 高火力

プロパンガスの火力は、都市ガスの2.23倍と言われており、そのため高火力が必要な事業(飲食店、製造工場)等ではプロパンガスが使用されています。

ただし、私生活で火力の差を感じることはありませんので、都市ガスとプロパンガスを選ぶ判断基準にはなりません。

【都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い】供給方法

都市ガス ガス管(地面に埋められている)から供給
プロパンガス 外付けのガスボンベから供給

都市ガスは土の中に埋められているガス管から供給が行われるが、プロパンガスは家に設置されたガスボンベから供給されます。

都市ガスは地面に埋められた管から供給されるため、供給にかかる費用だけで済みますが、プロパンガスは担当の人がガスボンベの入れ替えを行うため、人件費・輸送費が余計にかかります。

これもプロパンガスの料金が高くなってしまう原因です。

【都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い】臭い

都市ガス 無臭
プロパンガス

どちらも無臭ですが、ガス漏れに気づくために、どちらも多少の臭いをガス会社がつけています

【都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い】事故件数

都市ガス 276件
プロパンガス 260件

都市ガスとプロパンガスの事故件数はほとんど変わりません。

なので、こちらも選定基準になりません。

【都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い】災害時の復旧速度

都市ガス 復旧まで時間がかかる
プロパンガス 復旧まですぐ

まだ記憶に新しい2016年4月14日に起きた熊本地震の時に、都市ガスとプロパンガスの災害時の復旧速度に大きな違いが見られました。

都市ガスは4月14日から約16日後の30日に全面復旧したのに対し、プロパンガスは翌日から使用可能になったのです。

都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い【定義上の違い】

実生活に直接影響はないですが、都市ガスとプロパンガスの他の違いについてお伝えします。

都市ガス プロパンガス
(LPガス)
原料 天然ガス
(メタン等)
液化石油ガス
環境への影響 非常に良い 良い
重さ 空気より軽い 空気より重い

【都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い】原料

都市ガス 天然ガス(メタン等)
プロパンガス 液化石油ガス

都市ガスの燃料は天然ガスに対し、プロパンガスは液化石油ガスです。

それぞれの原料の環境への影響は下記の通りです。

【都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い】環境への影響

都市ガス、プロパンガス共に、燃料(灯油とか石油とか)の中では環境への影響は非常に優れています。

炭素排出係数
(どれだけ炭素を排出するか)
指数
石炭
(一般炭)
24.42 1.29
A重油 19.32 1.02
原油 19.00 1.00
ガソリン 18.72 0.99
灯油 18.71 0.98
LPガス 16.38 0.86
都市ガス 13.80 0.73

引用総合エネルギー統計

都市ガス、プロパンガス共に環境への配慮が優れており、どちらかと言えば都市ガスの方が優れています。

【都市ガスとプロパンガス(LPガス)の違い】重さ

都市ガス 空気より軽い
プロパンガス 空気より重い

「都市ガスとプロパンガスの重さなんて興味ないよ!」と思うかもしれないですが、ガス漏れした際にとても重要な点なので、しっかり覚えておきましょう。

都市ガスは空気よりも軽いため、ガス漏れが発生した場合、自然と上空に流れます。そのため、換気扇等でガスを外に逃がすことができます。

一方のプロパンガスは、空気よりも重いため、ガスが床に停滞します。そのため、換気扇や窓を開けるといった方法でガスを逃がすことは難しく、気づかずにガスがまだ部屋中に充満しており、火を使用して大事故を招く可能性があります。

プロパンガスを利用している人は特に注意しましょう。

結局どっちがおすすめなの?

  • 料金を選ぶなら「都市ガス」
  • 安全を選ぶなら「プロパンガス」

よくわからない方は、ガス比較会社最大手の「エネピ」で比較するのがいいと思います。

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